元利均等返済方式での返済事例 金利・審査の甘さで選ぶ住宅ローン・ランキング

元利均等返済方式での返済事例

元利均等返済の基礎

元利均等返済とは、元金と利息の支払合計額が常に一定である支払い方法です。この方式は、返済額がフラットなため返済計画が立てやすいというメリットがある一方で、元金均等返済方式よりも総支払額が多めになるというデメリットもあります。どの支払い方法が良いかはそれぞれの家計状況・家庭状況によって変わってきますが、元利均等返済方式で返す場合のシミュレーションをいくつか見てみましょう。

元利均等返済方式での返済事例1:借入額1,000万円で20年返済の場合(年率は固定金利3.0%)

まず1,000万円という比較的小額を借り入れた場合のケースです。固定金利で3.0%と少し高めの金利を設定します。ボーナス返済はなしとします。この場合元利均等返済方式では、総支払額が13,310,255円となります。利息支払総額は3,310,255円となります。返済プロセスの内訳をみると、20年目に至るまで返済額は一律で55,459円となります。この支払額の中に、元金支払い分と利息支払い分の両方が含まれます。

元利均等返済方式での返済事例2:借入額2,000万円で30年返済の場合(年率は固定金利1.5%)

次に、借入金を倍にして返済期間を多くし、かつ金利を半分にした場合です。こちらの場合は返済額が69,024円と一定です。そして総支払額が24,848,426円となり、利息支払合計額が4,848,426円となります。上記の場合と比較して、月々の支払額が約14,000円ほど高くなります。支払総額の差は約11,538,000円です。利息総額の差は1,538,000円です。当然支払い期間や支払総額は多くなりますが、利息合計についてはさほど大きな差を感じない方もいらっしゃるでしょう。ケース1と比較して10年以上、かつ1,000万円以上多く借入している割に、約154万円ほどの金利手数料の差しか発生していません。これは金利差による所が大きいと言えます。これら2つのケースから、金利差が非常に大きな要素であることが分かります。

元利均等返済方式と元金均等返済方式のどちらが良いか

元利均等返済方式と元金均等返済方式のどちらが良い返済方法かという点についてはよく議論されます。それぞれの家庭状況が異なるため、万人に当てはまる回答はありません。収入が非常に高いわけではないにしても、公務員など収入が安定している方の場合は元利均等返済方式を選択した場合、将来設計が立てやすいと言えます。しかし現時点での収入はある程度高いものの、将来の見通しが分からないという方は、早めに元金を返済できる元金均等返済方式の方がメリットがあるとも言えます。