元利均等返済方式とは
住宅ローンの支払い方法には種類がある
住宅を一括で現金購入できる方は非常に限られています。多くの方は住宅ローンを組んで月々返済していく方法になると思います。住宅ローンの返済方法には大きく分けて元利均等返済方式と元金均等返済方式とがあります。それぞれの支払い方法をよく理解する事で、より自身の状況に合った支払いプランを立てる事ができます。ここでは元利均等返済方式の詳細について説明したいと思います。
元利均等返済方式の仕組み
元利とは「元金と利息」のことです。均等という言葉は一定額である事を意味しています。つまり元利均等返済方式とは、元金と利息を合わせた一定額を返済していく方式です。この方式では最初の元金の支払いは少なく、合計支払額に対する利息支払い分の割合が多くなります。しかし返済が進んでいくにつれて利息支払いの割合は少なくなり、元金支払いの割合が大きくなっていきます。例えば銀行から2,000万円の住宅ローンを借り入れたとします。金利は年利1.5%で30年間借りるとしましょう。この場合1年目からずっと毎月の返済額は69,024円と変わりません(概算)。しかしこの69,024円の中の元金と利息の比率は変化していきます。1年目の元金割合は64.7%に対して利息の割合は35.3%です。5年目になると元金割合が68.7%に対し利息割合は少し減って31.3%です。15年目には元金割合が79,8%で利息割合が20.2%となります。25年目には元金92.7%、利息7.3%の割合となります。1年目と25年目を比べた場合、元金と利息それぞれの比率がだいぶ変わる事が分かります(参考URL: https://www.flat35.com/loan/atoz/04.html)。
元利均等返済方式のメリット
この方式のメリットは、一定金額の返済であるために支払い計画が非常に立てやすいという点にあります。また元金均等返済方式と比較して、最初の支払い額が少なくなります。現時点で可能な限り返済額を少なくしたいという方や、支払いが一定であると計算がしやすいという方は元利均等返済方式を選択すると良いでしょう。
元利均等返済方式のデメリット
元利均等返済方式のデメリットは元金均等返済方式と比較して支払総額が多くなることです。先述の例を引き合いに出す場合、元利均等返済方式の支払総額は、24,848,426円です。一方元金均等返済方式は24,512,368円となります。約33万円もの違いです。30年間で33万円のためわずかな差と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、総額だけを見た場合これは大きな数字です。また元金均等返済方式より元金の減り方が少ないという事も別のデメリットです。