元金均等返済方式とは 金利・審査の甘さで選ぶ住宅ローン・ランキング

元金均等返済方式とは

元金均等返済方式の仕組み

元金均等返済方式は元利均等返済方式と同様、住宅ローンの返済に用いられる返済方法の一つです。元金均等という言葉の通り、この支払い方法は元金を一定額と利息分とを支払っていく方式です。この方式の特徴は、返済額が時間の経過とともに少なくなっていくということです。元利均等方式は元金の返済額が一定ではなく、あくまで一定なのは元金と利息との合計額です。そのため支払額は変わりません。それに対して元金均等返済方式は元金とは別に利息を追加支払いするイメージのため、支払額が変動します。
例えば借入金額が2,000万円で、借入期間が30年の、固定金利1.5%の住宅ローンについて考えてみましょう(参考URL: https://www.flat35.com/loan/atoz/04.html)。1年目の支払額は79,791円ですが(概算)、5年目には76,457円、10年目は72,291円、15年目は68,124円、20年目は63,957円、25年目は59,791円となります。当初は8万円近かった支払額が、最終的に2万円近く少なくなっているのが分かります。このように元金均等返済方式は、最初は支払額が高めで、後々低めになることが特徴です。

元金均等返済方式のメリット

元金均等返済方式を選択するメリットの一つは、支払総額を抑えられるという点です。この方式は元利均等返済方式よりも総支払額が少なくなります。先述の例では、元利均等返済方式の場合支払合計は24,848,426円に対し、元金均等返済方式の場合は24,512,368円となります。2つのプランの金額差は約33万円です。これだけの差が生まれる理由は、元利均等返済方式に対して元金均等返済方式が当初から多めに返済を行うからです。少しでも早く返済したいと言う方は、元金均等返済方式を選ぶと賢明です。

元金均等返済方式のデメリット

元金均等返済方式のデメリットは、金融機関によっては取扱が少ないケースがあることです。また最終支払額が少ないものの、最初は返済額が高めのため、資金が潤沢にない場合は負担が大きくなるということです。実際、総支払額の安さに惹かれて元金均等返済方式を選びたい方は多くいらっしゃいますが、当初の返済額の負担を考えて断念する方も多くいらっしゃいます。
元金均等返済方式と元利均等返済方式それぞれにメリット・デメリットがあります。家庭の状況によって一概にどちらが優位とは言えません。子どもがいる場合は、教育費の支出が高くなる時期など、考慮すべき家計状況が様々にあるでしょう。まずは信頼できる担当者に検討してもらい、より無理のない支払い方法を選べるように助けてもらってください。