審査が甘い住宅ローンのメリットとデメリット 金利・審査の甘さで選ぶ住宅ローン・ランキング

審査が甘い住宅ローンのメリットとデメリット

審査が甘い住宅ローンは?

住宅ローンの契約を結ぶ際には審査があります。どなたでも住宅ローンの申し込みをすることができますが、審査に受かるかどうかは別の話です。あまり与信力に自身がない方の場合は、少しでも審査が緩めの住宅ローンを契約したいと思われる事でしょう。
住宅ローン審査が緩いと言われる商品の一つはフラット35系の商品です。フラット35はもともと半官半民の要素がある住宅ローンです。住宅金融支援機構という国の独立行政法人と銀行などの金融機関が提供している共同ローンですが、返済が滞った場合に損害を受けるのは住宅金融支援機構であり、金融機関ではありません。また物件の審査をより重視して、借りたい人の審査はさほど重視しないとも言われることがあります。そのため審査は甘い傾向にあると言えるでしょう。実際2012年には会計検査院によって審査の甘さが指摘された事すらあります。ただし現在は2段階の審査体制に変わり、事前審査は銀行で行って本審査を住宅金融支援機構で行うようになっているため、以前ほど審査の甘さが指摘される事はありません。
またノンバンクの住宅ローンも審査が甘めと言われています。住宅ローンを提供しているノンバンク系としては、トヨタファイナンスや日本生命、ARUHIなどが有名です。審査基準を明確に公表している金融機関は多くないため確実な事は言えないものの、ノンバンクは銀行などの住宅商品との差別化を図ってか、不動産業界では甘い審査で有名です。

ノンバンクの住宅ローンのメリット

ノンバンクに焦点を当てて、そのメリット・デメリットをあげたいと思います。まずメリットですが、先述のように審査が甘めだということです。銀行の住宅ローンの審査に通らなかったという方や、個人事業主の方、金融事故を起こした事がある方などにとって、これは大きなメリットです。さらに保証料や事務手数料が無料であるケースが少なくないため、初期費用を安く抑えることが可能です。またノンバンク系はローン商品を専門に扱う場合があるため、住宅ローンに関しても細やかなサービスが期待できます。

ノンバンクの住宅ローンのデメリット

続いてデメリットですが、ノンバンク系は一般的に金利が高めです。この金利が高めであることと、メリットとして紹介した審査の甘さは関連しています。金利を高く設定する事で、ノンバンクはリスクマネジメントを行います。高金利はノンバンク側から見た場合、収益の増加につながります。これを見込める分、審査を多少甘くする事が可能になります。つまり審査の甘さと高金利とは表裏一体ということです。「1%ほどの金利差は大した事がない」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、住宅ローンは数千万円単位の借入のため、わずかなパーセンテージの違いも大きな支払額の差になります。ただしARUHIのように大手銀行と遜色のない金利を提供している機関もあります。そのためノンバンク=支払額が多いとは必ずしも言えません。